3月11日の東京ディスニーランドの状態
3月11日の東京ディスニーランドの状態
3月11日 14:46 三陸沖を震源地とする大地震がありました。 あれから1週間が経過しました。
被災地の皆様、そのご家族の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
そして、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
被災地にも少しづつ物資が届いているようです。
被災地のひとりひとりの元に物資が行き渡る事を心より願います。
東北関東大震災、その時てんちゃんと私は…
この日はたまたまてんちゃんは学校がお休みだったので、以前からお友達と約束していたTDL(東京ディズニーランド)に行っていました。
朝、早起きをして、2年ぶりに行くTDLにワクワク、ウキウキ。
TDLの開園前に着いて、開門を待っている間、最初のファストパスを取るのはどれにしようかとか、どれに乗ろうかとか、楽しく話していました。
ちょうど、またファストパスを取りに行ける時間になったので、ママ友が取りに行ってくれて、私は子どもたちと一緒にショップでお買い物をしていました。
その時です。
めまい? いや、違う。 揺れてる。
「地震。かなり揺れてるから、外に出よう!」と、子どもたちを連れてショップの外に出ました。
体勢を低くしてしゃがんでいました。
ママ友と連絡したくても、もう、携帯電話は繋がりません。
でも、タイミングよくメールが1通だけ届きました。
「ショップ近くまで戻ってきました。」というメールが。
戻ってくる方向を見渡してみると、しゃがんでいるママ友を見つけたので、子どもたちと一緒に呼びながら手を振って合流することができました。
とにかく、何が起きているのか、どうなっているのか、全くわかりません。
しばらくすると、園内に「ただ今の地震は震度5弱、津波の心配はありません。」というアナウンスがありました。
地震はおさまっても、また何度も余震に襲われるので、私たちは、ただただ、外にいてしゃがんでいるしかありませんでした。
そばにいたキャストに「今後どのようになるのでしょうか?」と尋ねてみましたが、キャストも「このようなことははじめてのことで、私たちもわからないのです」という回答でした。
トイレも、ものすごい行列です。
でも、トイレットペパーも常に補充してくれるし、水もちゃんと流れました。
だんだん、時間だけが過ぎ、辺りも暗くなってきて、寒くなり、雨もポツポツ降ってきました。
すると、キャストがショップの袋やゴミ袋、缶入のお菓子とかに入っているプチプチを防寒のために配布してくれました。
雨が降り出したら、傘やビニールカッパを配布してくれました。
対応も早く、とても助かりました。
ただ、情報がなかなか入ってこないし、携帯電話は全く繋がらないし、そういう不安だけはありました。
携帯が繋がらないから、公衆電話で実家に連絡を入れてみたのに、繋がらない時は心配になりました。
後でわかったのですが、実家は地震直後から日付が変わる頃くらいまでずっと停電だったそうなんです。
その影響で家の電話も使えない状況だったそうなんです。
だいぶ時間がたって、建物の安全確認がとれたとのことで、建物の中に入れることになりました。
私たちは「カリブの海賊」のところのレストランで休憩することができました。
レストランのテーブルは隅っこに置いて、椅子だけがたくさん並べてあり、たくさんの人が入って、座れるようにしてありました。
しばらくすると、キャストがお菓子を配ってくれました。
外ではポップコーンを配っていて、行列ができていました。
また、しばらくすると、ご飯(アルファ米)を配ってくれました。
子どもたちの疲れもピークに達し、椅子に座ったまま眠っていました。
でも、座ったままなのでゆっくりは眠れません。
それでも、屋内に入ることが出来て、寒さをしのげるだけでも助かります。
商品のお菓子も他の場所で配ってくれていました。
何時頃だか忘れてしまいましたが、斜め後ろに座っていた女の子がバタンと音をたてて椅子から倒れこんでしまいました。偶然にも私の後ろ(倒れた彼女の隣)にいた女性が、看護師さんだったようで、すぐに顔色をみて、体温をみて、脈をはかったりして対応も早く、しばらくすると女の子も立てるくらいに回復され、念のために医務室に行きましたが、朝には元気になって戻ってきていました。
朝、4時頃にはパンとスープを配ってくれました。
クラムチャウダースープは体が温まりました。
気持ちもホッとしました。
外も明るくなった頃、外の空気を吸いに外に出てみました。
青い空が広がり、とてもさわやかでした。
一度、中に戻って、子どもたちに声をかけ、外をお散歩しに行きました。
子どもたちとお散歩をしていると、ドリンクを配ってくれている場所があったので、皆の分のドリンクをもらって帰りました。
キャストの方の対応も早く、食べ物や飲み物を配ってくれたり、ごみはすぐに回収してくれたりと、本当に帰宅難民になってしまいましたが、非常に恵まれた環境にいたと思います。
このような状況の中、文句を言ったり、不満を言う人の声は聞こえなかったように思います。
それだけ、キャストの対応がよかったからだと思います。
ただ、外の情報が入ってこないので、どんな状況になっているのか、なにが起きているのかなどが全くわかりませんでした。
携帯はあるけれど、充電が切れてしまうからTVやニュースを見なかったから。
結局、つながらない電話を何度もかけているうちに充電がわずかになってしまいました。
前の席にいた、女の子グループに声をかけて充電器を貸してもらって少し充電をすることが出来ました。
見知らぬ私に、いやな顔ひとつせずに充電器を貸してくれた女の子に感謝の気持ちでいっぱいでした。
非難していた中での情報は朝方になっての、交通状況の貼紙だけでした。
私たちは車だったので、道路情報をききたかったのですが、中にいるキャストにはよくわからないようでした。
朝9時過ぎに非難していたレストランを出発しました。
駐車場に着くと、ひび割れ液状化している部分、地盤沈下をおこしているところがありました。
それを見て、今回の地震の大きさ、被害をあらためて感じました。
その後、車に乗って出発前にTVを見て、津波の被害を知ってショックを受けました。
帰りは高速を通らず帰宅しました。
途中でコンビニに寄ってみたら、おにぎりもサンドイッチもパンもありませんでした。
昨日の今日で道路状況が悪く、届いていないのだろうと思っていました。
もちろん、搬入の遅れもあったとは思いますが、今思うと、その時から、現在の買占め傾向が少しあったのかもしれません。
「なにかしてあげたい」「自分にはなにができるだろう」と動いている人たちがいる一方で、義援金詐欺、迷惑メールをしている人たちがいることに腹立たしさを感じます。